前の記事の、「月に寄りそう乙女の作法」というゲームのファンディスクというかほぼ続編です。
つり乙BADENDからの派生ルートですが、月に寄りそう乙女の作法2へ繋がる話ですし実質続編ですね。そのへんは公式サイトに詳しく書いてありますけど。
舞台と周辺キャラが一新して前作とはふいんき(なぜか変換できない)が違う感じですね。
特にパリっていう舞台がいいですね。発売日も近かったみたいですしポケモンXYやりたくなりました。
乙女理論とその周辺とは
乙女の作法っていうのはつり乙での「意思が希望を生んで、希望が夢を育てて、夢が世界を変えるんだ。そして、お互いを求め合う二人が一緒なら、また新しい意思が生まれて世界が広がっていく」という朝日の考え方。
乙女理論というのはそこからちょっと進んだ朝日の考え方でしょう。
その周辺というのはその周辺ですね。
前作のつり乙は、先述した、「意思が希望を生んで、希望が夢を育てて、夢が世界を変えるんだ。そして、お互いを求め合う二人が一緒なら、また新しい意思が生まれて世界が広がっていく」といったような話でした。
ここで疑問が生まれます。
あれ?二人だけで世界が完結してるやん他の人はどうでもええんか?
今作はその疑問に答えるような話だったと思います。
7月、男であることが八千代にばれた遊星は、桜屋敷を出て彷徨っていたところを兄・衣遠に拾われ、料理係として過ごしていた。1ヶ月後、遊星は衣遠の命により妹・りそなの世話係にもどった。りそなは、服飾関係に携わりたいという遊星の夢を叶えることと、引きこもりという現状を脱却するため、フィリア女学院パリ本校への留学を提案。自らが本校へ留学するとともに、遊星を小倉朝日と再び偽って自らのメイドとして同行させることを決意した。9月、りそなを溺愛する母の力で本校の特別編入クラスに入学したりそなと朝日は、新天地で様々な少女たちとの出会いを通し、互いの願いを叶えるべく支え合っていく。
引用元:wikipedia
桜屋敷で1ヶ月しか過ごしていませんが、今作の朝日は乙女の作法履修済みです。
朝日「目の前の景色を見て今日も同じ世界だとうんざりするよりは、美しい街並みだと眺めた方が過ごしやすいと思うんです」
朝日「世界の変え方は友人に教わりました。」
メリル「だけど、それでも辛い時はどうしますか?」
朝日「人といたいと思います。この人の前では強くありたいと思える人が側にいれば、私だけの世界にその人の見えている景色が加わり、人と繋がることで無限に広がっていきます」
朝日「世界の広げ方は以前の主人に教わりました。私にとって尊い人です」
メリル「アサヒさんは天使のようです」
アサヒさんは天使のようです
アサヒさんは天使のようです
アサヒさんは天使のようです
それな!
しかしそんな天使のような朝日も、厳しい現実には勝てない。
挨拶は無視されるし服の生地は売ってもらえないし妹への手作りのプレゼントも盗まれ切り刻まれ日本へ帰れと言われる。こっわ...パリこっわ...
そもそも前作が乙女の作法だけで通用したのは、前作の舞台がルナ様によって守られた優しい世界だったから。マジで神様ルナ様仏様やでえ...
ルナ様から離れてしまった今、乙女の作法だけでは通用しない。
朝日はルナ様に別れを告げ、前に進むという意思を手にし、自分の居場所は自分で決めるという希望を産み、妹を守るという夢を強固なものとした。
妹のりそなもまた、自分で決めて行動するという意思を手にし、美しいものから逃げないという希望を産み、世界を受け入れるという夢を強固なものとした。
とまあここまでなら前作と大して変わらない。
次に必要なものは...
愛だよ愛! この世は愛で満ちているんだ! 俺たちを動かすのはいつだって人を愛するエネルギー、そうだろ?
何故そこで愛ッ!?
自分達が衣遠兄様に理解されないのは、自分達が衣遠兄様を理解しようとしていなかったからではないかと、
兄弟愛を信じ、どんな仕打ちを受けても無条件にお兄様を愛している、愛されていると信じている朝日は、衣遠兄様をより深く理解するため父親に会いに行く。
しかしそれにより、衣遠兄様とは実の兄弟ではなかったことを知る。
朝日は無条件の兄弟愛を信じられなくなったが、衣遠兄様とは体の繋がりはなくても心の繋がりがあると気付き、兄弟愛は存在していたと確信する。
衣遠兄様もまた、朝日の母親の朝日への親子愛(メガガルーラ4すべし)を目撃して救われており、朝日への兄弟愛は本物だった。
このように、家族愛隣人愛友愛親愛などにより、周囲を受け入れて世界を受け入れていくのが今作のメインテーマだったと思います。
乙女理論というのは、乙女の作法+愛のことだと思います。
乙女理論によって周辺の人々を受け入れて味方につけていくんですね。
大切なのは他者を理解しようとする心。
世界を受け入れるには愛によって他者を受け入れることが不可欠だし、ああ楽しかった!と言えるような人生にするには愛によって他者を受け入れることが不可欠なわけですね。
ただ終盤の一人ずつ味方になっていく演出、突然でなんか怖かったっす...
あと今作の敵キャラのリリアーヌ様、彼女は周辺の人々を受け入れられない人の象徴でもあり、繭の外に出られなかったりそなだと言ってもいいと思います。
各ルート感想
といっても実質りそなとメリルの2ルートですが...
いつものようにメモからそのまま書き出してます。
りそなルート
OPムービーまでなげえ!体験版はOPムービーまでらしい。全体の3分の1か4分の1くらいあるのでは...?
守られる側から守る側になったから朝日の天使度があがってる。
朝日の考え方ほんと素晴らしい。
挨拶は自分が気持ちいいからする。相手もそうなら嬉しいけどその日たまたま機嫌が悪かったのかもしれない。だから挨拶が返ってこなくても気にしなくていい。
誘われる側の視線にばかりなってしまいがちだが、誘った側だって断られるとそれなりに悲しい。
自分の意思で人を信じる。自分の意思で決めたことだから『裏切る』という行為が生まれない。←それな。人に勝手に期待して裏切られたと勝手に感じるとか身勝手にも程がある。
クリスマス後のりそなは何事にも挑戦的になっていい感じ。
駿我が朝日の純粋さにやられて落とされていくのほんと好き。僕も朝日みたいな人見かけたら自分から声かけに行くしな。僕の捻くれた考え伝染ってしまうと悪いからほどほどにしてるけど。
人を疑おうとして体調崩す朝日マジ天使。結局は疑わなかったから駿我から猶予もらえたわけだしそのままでいるのが正解。
ソメイヨシノとアーモンドのシーンで朝日はりそなを好きになった?僕はそのまま兄妹の関係のままいってほしかったけどそれは僕が凡人だからですかね。
駿我「君なら男でもいいと思った」 草
駿我「周囲の環境を全て他人事だと捉えることで心の平穏を図った。その結果楽しむという感覚も薄れたが、まあ仕方ない」←わかる。だから僕はよっぽどのことがないと怒らないし楽しいとも思わない。がっこうぐらし!でも同じこと言ってるやつおったな。
朝日が使ってた皿舐める瑞穂様草
こういうのは地元のバスだったり電車だったり、それか自分たちの足で回ったりするから楽しいんだよ?目的地だけ見て回ってもつまんないよね? ←湊様一理ある。というかパリの名所もうちょっと活用して欲しかったかも。凱旋門も数回しか出てきてないしな。
路頭に迷ってる衣遠兄様のイメージかわいい
朝日が恋人がいると言った瞬間寝込んだ父親草
己の作品を愛されるということは、製作者にとって何よりも心を打つ行為。だから衣遠兄様は遊星を信じた。
衣遠兄様「だが私は謝らない」
華花さん性格的にメリルさんの服燃やすことができなくてメリルさんの服の完璧なコピー作ってそっち燃やしたと思うんですけど結局最後まで言及されなかったな。
リリアーヌ様のシーン、聞いたことないBGM流れまくりで草。一番の盛り上がりシーンの扱いやな。
ございますを略してザマスになるのこのシーンで初めて気付いた。スネちゃまはお留守ザマス。
朝日でも落とせなかった生地屋店主をりそな様が落とした。りそな様すっごい成長してる。
駿我さん、朝日が鼻かんだハンカチ舐めてそう。僕のだぞッ!
花の都から失礼いたします。夢と希望と未来の全てがこの街にはありました!
元引きこもりの妹りそなが、朝日によって自分を覆う繭から出て世界を受け入れるようになる話。
兄弟愛で兄様を救い、家族愛で家族全員を救い、隣人愛や友愛で他者も受け入れられるようになる。
僕自体元(現?)引きこもりですしりそな様に感情移入してしまってルナ様ルートより好きかもしれない。
個人的には朝日とりそなは恋人関係にはならないでほしかったな。
兄様と駿我さんが大天使朝日によって浄化されていくのが一番の見所かと個人的には思います。
メリルルート
エッテ「あかんよ」 草
メリルさんは純朴でかわいい。声もかわいい。
リンデ、メリルとあまり親しくないからちょっと冷たいていうかこいつ主人公勢以外と全然親しくないやんけ。
パートナーの交換なんか興奮する。
メリルさんと朝日に癒やされてる駿我さんかわいい。
遊星「わかりました!」 かっこいい
そう、隣人だ。僕と彼女は永遠にこの関係でいよう。 ←恋人にならないとは言ってない
衣装のテーマを友人に注ぐ愛から隣人愛に変更。
メリルさんの意思希望夢サイクル 笑えば幸せになれる→笑顔に囲まれて暮らしたい→デザイナーとして成功したい
メリルさんは朝日と境遇が近い 閉じ込められているところを衣遠兄様に助け出されたとことか親族に望まれた子ではないとことか
衣遠兄様、娘同然の従姉妹と弟に契っておけとか言い出す。
メリルさんのエロCGガバガバやんけ。
かわいい孫5人におじいちゃんと呼ばれる頭首様。そして一人残される。
肩車してくれる優しい華花さん。
最近私、お父さん的なひととかお母さん的なひととか、家族とか友だちとかいっぱいできて、ちょっと幸せな時期なんです ←お母さん的な人って誰...?まさか駿我さん!?
メリルさんルートもりそな様に比べたら短かったかな。エッテよりは5億倍長いけど。
メリルさんルートのテーマは隣人愛ですね。隣人にして家族でもあり恋人でもあるってなんだかよくわからない状態ですが。
メリルも従姉妹ですし、りそな同様、くっつくのはちょっと気持ち悪いと思ってしまった。というか朝日にはルナ様以外似合わない!(カプ厨並感)
架空の人物朝日を頭首にして孫全員で協力して大蔵家を動かすっていうラストは好きです。
その他書きたいこと
「お互いを必要とする二人が一緒なら無限に世界は広がる」といった結論の前作より一歩進んで、愛...というより他者、世界を受け入れるというテーマの今作。
言いたいことはわかるけど、僕は前作のお互いを必要とする二人ってところで詰んでます。
ていうか結構な人数ここで詰むやろ!
お互い、という条件を和らげてもいいなら、アイドルとかにハマってもいいかもしれない。
要は、心の支えにしつつある程度動的な物ならいいわけでしょ?
それならアニメのキャラとかポケモンとかでもいいのか?
もうなんでもいいけど僕のところにも小倉朝日ちゃん来てくれー!中原岬ちゃんでもいいぞ。
キャラクター性格診断追加
華花ISTJ、リンデESTP、ヴァリーENFP
例によって自信はない。
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