「Fate/stay night」のファンディスク的な作品です。
ファンディスク的な作品といっても、カレン、バゼット、アヴェンジャー、などといった新キャラが多数登場しており、続編と言ってもいいような内容となっております。
ただ全体的な雰囲気は「Fate/stay night」に比べてかなり明るいです。ほぼほぼ日常シーンですね。
「Fate/stay night realta Nua」に引き続き私は今回もVita版をプレイしました。
PC版と違ってボイスがついているのでVita版がおすすめです。さらに「Fate/stay night realta Nua」と違って主人公もフルボイスです。
善と悪
膨大な日常パートについては後で語るとして、とりあえずは本筋について先に語っていきます。
一応冒頭のあらすじだけ貼っておきますね。
第五次聖杯戦争の終結から半年後。そこには再び現界したサーヴァントとの穏やかな日常が存在していた。ありえない現実でありながら、それらに疑問を抱かない前聖杯戦争参加者達。そして存在しないはずの聖杯をかけて、聖杯戦争が再開しているという。そして夜になると冬木の町は謎の獣とそれを率いるように立つ少女が現れるようになる。前回の聖杯戦争の勝者である衛宮士郎はこの不可思議な事態の調査・解決に乗り出す。ロンドンから帰国した遠坂凛、謎の意図を持って士郎に助言するギルガメッシュ、そしてパートナーであるセイバーらの協力を得て、士郎は再開した聖杯戦争の真相に迫っていく。それは士郎だけが実感として覚えている、繰り返される四日間だった。
引用元:Wikipedia
軽くネタバレしてしまうと、「Fate/hollow ataraxia」は「Fate/stay night」と違って、悪側の話です。
「Fate/stay night」の主人公である衛宮士郎は、自身の欲望を殺して世の不条理を許さず、弱者を助ける善人でした。
対して「Fate/hollow ataraxia」の新キャラクターであるアヴェンジャーは、人の欲望を許して世の不公平を黙殺し肯定し、弱者を切り捨てる悪人です。
ちょっとややこしいので結論を先に言ってしまいましょう。
「Fate/stay night」「Fate/hollow ataraxia」でいう悪とは、全てを肯定し、何も願わず、一人で完結し、流されるままに生きている者。
ということだと「Fate/stay night」「Fate/hollow ataraxia」を読んで私は思いました。
「Fate/hollow ataraxia」は「Fate/stay night」のこのシーンで言っていたことの答えでもあるわけですね。
アヴェンジャーは自身の欲望を肯定し、理想の日常である四日間を繰り返していました。
まるでメンタル的に外に出れないことを肯定して外に出たくないということ以外大した願いも持たず部屋にひきこもって読書とゲームばかりしている私のようだあ。もう47日間家から一歩も出てない🤪。
いうほど私は悪人か?悪人やったわ😭。
誇りと憧れと願い
さて、「Fate/hollow ataraxia」は「Fate/stay night」とテーマ、というか問題解決の流れは同じです。
善側から見るか悪側から見るかというだけの違いですね。
ここで「Fate/stay night」の内容を軽くおさらいしてみましょう。
衛宮士郎という人物は大災害で自分だけ助かってしまい、自身よりも他者を優先するようになってしまいました。
しかし、信念を貫き通す誇りを目の当たりにしその尊さを知り、そういった生き方が茨の道であると知ってもそれでも衛宮切嗣のいうような正義の味方になりたいんだという憧れ、そのままだと弱者を助け利用されるだけの機械になってしまうが桜を助けたいという願いを持ち、人間らしく生きられるようになった。といった感じでした。
全ルート少しずつ全要素を内包しておりますが、セイバールートは誇り、アーチャールートが憧れ、桜ルートが願い、が一番大きなテーマだったと思います。
ちょっと先週の記事と言っていること違うかもしれませんが、こっちが私の最終解答です。先週はアーチャールートはちょっとしっくりこなかったけどこっちだとしっくりくる。衛宮切嗣みたいになりたいという憧れも願いみたいなものだと思いますが、桜を助けたいといったようなもっと具体的にって感じでしょう。
で、それが「Fate/hollow ataraxia」だと、
セイバーや士郎達の信念を貫き通す誇りを目の当たりにしその尊さを知り、
そういった生き方に憧れ、
バゼットを助けたいという願いによって、アヴェンジャーは4日間を終わらせることに決めました。
「Fate/stay night」「Fate/hollow ataraxia」の二作は、善と悪、信念、といったことよりも、願いを一番重要視していたんじゃないかと感じました。
善や悪は人はどっちにもなりうるもので、それよりも自分がどうしたいか。
借り物の信念に従って自動的に生きるよりも、自分がどうしたいか。
自分を優先、他者を優先、そういった一般的な善と悪よりも、思考を放棄して自身の願いを持たず生きることが一番の悪だと言っていた気がします。
Fateというタイトルにもある通り、運命というものは自らの願いで切り開くものなんじゃないでしょうか。
本筋やテーマについての感想はこれで終わります。
日常パートについて
私の「Fate/hollow ataraxia」のプレイ時間は44時間だったのですが、8割くらいが日常パートでかかった時間だったと思います。
なんにせよ量が多すぎるので疲れてくる。
といっても、キャラクターのいろいろな一面が見れて面白い話がほとんどなのですが、2005年の作品ですし、悪い意味でノリが古臭い話がたまにありました。プールパートとかプールパートとかプールパートとか。
キャラクター達がちょっと異性を意識し過ぎな感じがしたんですよね。。。最近は冷めているキャラクターが多い気がします。異性の下着姿とか見ても、ほ~んとしか感じてないような。
士郎ちょっとしたことで動揺しすぎちゃう?と「Fate/stay night」のときから思ってました。
まあ日常パートが退屈になってくるのも演出の一つではあるわけですが。
日常イベントは後回しにしてフラグイベントを優先的に見ていくのもありだとは思います。
好きなようにシナリオを見ていけばいいのですが、私は最後に少しだけ詰まったので一応書いておきます。未読マークが見当たらないのに達成率100%にならないのはおそらく放課後のイベントを埋めていないからです。私は遠坂のデートイベントとイリヤと下校イベントを見逃してました。
あとは本編で出なかったいろいろなキャラクター達が出ていたのがよかったですね。
FGOで名前だけ知っていたキャラ達のことをよく知れて、それだけでも「Fate/stay night」と「Fate/hollow ataraxia」をプレイして良かったと思います。
FGOのキャラが「Fate/stay night」のキャラと似ている理由もアサシンの話を聞いて理解しましたし、設定を理解するためにもこの2作はやっておいたほうがいい気がしますね。
ちなみに私はFGOのカレンガチャで100連爆死、Sイシュタルガチャで300連爆死しました😭。
まあFGOはストーリー全く読んでなくて、ノベルゲーのお供にポチポチしてるだけなんですけどね。。。
ミニゲームパートについて
カプセルさーばんとというFate版にゃんこ大戦争だけ日常パートに飽きて疲れたときにちょこちょこ触ってました。
膨大なプレイ時間のいい息抜きになると思います。
と、いうわけで次は「Fate/EXTRA」をプレイします...と言いたいところなのですがちょっと疲れたのでFate作品からはいったん逃亡します。
ここ最近週一更新しておりましたが、「Fate/stay night」と「Fate/hollow ataraxia」に二週間ずつかかってしまい、ストックがなくなってしまって来週更新できるかどうか微妙です。結局週一更新は五週しか続かなかったかあ...悲しいなあ。
ほな...また...。