唯唯漂うただの海藻

本やゲームなどの感想とか好きなことを書いていく。

「Rewrite」 感想-すぐに環境に適応できるやつが強い-

※プレイ済みの人向けの記事です。ネタバレが多々ありますし、ついでに人類は衰退しましたのネタバレが少しあります。

 

 

実は無印を予約して発売日に買っていました。

日本橋アニメイトまで取りに行ったのを覚えてます。

やるタイミングがなくて押入れに眠っていたのですが、サマポケのSwitch版やりたくなってその前にRewriteも終わらせようと思い、今更ながらプレイしました。

8年越しのクリアですね(笑)

あとなんか悔しかったのでRewrite+のほう新しく買いました。

なのでharvestfestaまでプレイ済みです。

 

 

結論だけ先に言っておくと、面白かったです。

若干小難しいとこもあったかもしれませんが、同作者の作品の『クロスチャンネル』、『人類は衰退しました』で慣れていたんで割とすんなりとわかりました。

テーマとしては人類は衰退しましたに近いかなあと思います。

ただまあharvestfestaも含めて退屈なルートは多かったとは思いました。

 

話はなんかニーチェっぽいって友達から聞いていたので、ニーチェの思想を思い出しながらプレイしました。

リライト能力とか完全に自己超克ですし、超人とかまんま超人ですもんね。

といっても自分はニーチェにそんなに詳しいってわけじゃないですけどね。

例によってなにか間違ってたら教えてください。

プレイした順のルート(共通ルート~リライトクエストまで)で軽く感想書いていきたいと思います。

長いんでルート感想の方は箇条書きで許して。

各ルート感想は特に大したこと書いてないので飛ばしてもらって構わないです。

最後のまとめだけ本気出す。(本気出すとは言ってない)

 

各ルート感想

共通ルート

最初の方は普通の学園モノっぽい感じ。少し退屈。

主人公の天王寺瑚太朗はめっちゃ社交的で好み。

何かしなければならないと思いながらも何をすればいいのかわからなくて空回りばかりしている、というプロローグの独白も共感できる悩みでとてもいい。

吉野は我が道を行っていてとても好き。

ヒロインたちはよーわからん。

めっちゃ環境問題推してくるな。

世界に不満があるなら自分を変える→ガーディアン、世界を変える→ガイア

ガーディアン=右翼?ガイア=左翼?

突然ファンタジーになって草。

小鳥ルート

だいたい世界観が見えてきた。

ちびもすかわいい。

ガーディアンにもガイアにも所属しなかったしリライト能力まで失ってるから他のルートと比べると平凡な幸せって感じ。

癒し系の小鳥も好きだけどTerraルートのやさぐれた小鳥めっちゃ好き。

他の4人のルートはニーチェの思想とある程度関連付けることができるけどこのルートだけよくわからない。誰か教えて。

ちはやルート

所属はガイアだけどちはやと咲夜の思想はガイア寄りではない。

このルートは戦闘シーンが多くて少年漫画っぽい。

このルート不評っぽいけど単純明快でわかりやすいし咲夜かっこいいしワイは好きやで。

ちはやは優柔不断で流されて生きてきたが、瑚太朗と関わるうちに自分で考えて行動できるようになっていく。

テーマはニーチェの言葉だと力への意志

ルチアルート

前半のホラー、面白いけど竜騎士感出まくってて雰囲気違くて草。

瑚太朗さんたまにバグって前原圭一みたいになってて草。

持たざる者が持ってる者に嫉妬してる話かな?

テーマはニーチェの言葉だとルサンチマン

ルチアという名前もルサンチマンからとってるのでは?

朱音ルート

キャラは5人の中では一番好き。エロい

朱音さんメンタル弱いかわいい。

明らかにヤッてた描写ありましたねえ...ぐへへ

ガイアルート。

瑚太朗さん中盤堕ちるとこまで堕ちてましたね。終盤はかっこよかったですが。

世界詰んでるし、滅びの詩(3ターン後に世界は死ぬ)でちゃっちゃと世界滅ぼすンゴwww

テーマはニーチェの言葉だとニヒリズム

静流ルート

他のルートと比べると短かった気がする。ただ長さに慣れただけかな?

ガーディアンルート。

生まれながらの格差とか普通に生きることの難しさとかを描いてるかな?

あとは分かり合うことの難しさとか。

テーマは隣人愛とか遠人愛?

?ばっかじゃねーか

moonルート

なんと今までの話は全て月でのシミュレーションだった!?

寂しがり屋の月の篝ちゃん、瑚太朗さんに希望を託してアウロラを地球に返します。

terraルート

地球での話。

瑚太朗さんめっちゃ陰キャになってる!?

やさぐれ小鳥さんめっちゃ好き。((21)コンではない)

篝火の演出めっちゃいい。ここでRewriteニーチェの思想がベースの一つだということを確信。(後述)

江坂さんいいキャラしてる。今宮は全クリした後でもあまり好きになれなかった。(今宮はなー西成区に近くて治安あんまりよくないからなー)

不良に絡まれていた少年が吉野か。吉野は定義としてはニーチェの超人に近いからもっと重要キャラだと思ってたんだが。

篝を殺したところくらいからはさすがに???ってなった。

プレイ後いくつか考察サイトを読んで篝の殺害は必要不可欠だったことをなんとか理解。

プレイ中はとても楽しかったけど終盤は消化するのにいっぱいいっぱいで感動することはなかった。

理解するとはえーすっごいってなった。(小並感)

おっ○いルート

筋肉わっしょい!筋肉わっしょい!(違

小鳥アフター

平凡だけど最高の幸せって感じ。

これはこれで力への意志を感じる。

ちはやアフター

釣りしてた記憶しかねえ!

ルチアアフター

そういえばルチアって巨乳設定だったな。

朱音アフター

朱音の保護者って感じで瑚太朗がとてもいい。

静流アフター

サンマの缶詰食いたくなった。

篝ルート

泣いた。なんでこれ本編に入れなかったし。

keyっぽい感じで感動して終われたのに。

リライトクエス

レベリングが楽だったから難易度低めだったけど楽しかった。

世界樹の迷宮はいくつか買って一つもクリアしたことなかったんだけどこれくらいの難易度&ボリュームなら楽しくクリアできますね。

最終ステータスだけキャプってたので載せておきます。

リライトクエストステータス

篝とルチアだけ全く使ってねえ!

先に攻略サイト見てどのキャラが使えるか見極めてからプレイしたのでこうなってしまいました。

攻略サイトとか見なくてテキトーでもクリアできると思います。

ステ振りもノリでなんとかなると思います。

そういえばリライトクエストの終盤に超絶わかりやすくRewriteのテーマを語ってた箇所があった気がします。

さすがにニーチェとかまでは触れていなかったですが。

後述するまとめでよくわからなかったり興味を持ったら是非プレイして(し直して)ください。

 

ルート感想終わり!

 

ニーチェの思想

とりあえず知っていることだけだけど。(何でもは知らないわよ。知ってることだけ)

ちなみに僕は10代の時にツァラトゥストラはこう言ったを読もうとして5ページでギブアップしたレベルのニーチェ知識なのであしからず。

いや今読んだらなんとか読めるだろうけど哲学書読むよりはもっと新しい物語に触れたい...

なのでなんか間違ってたら教えてくださいね。

前置き長くなったな。

 

ニーチェの思想の目指すところは、ずばり超人です。

これはRewriteでいう超人とは意味は違って、簡単に言うと、

超すごい人です。

すみませんもうちょっと真面目に書きます。

いやまあ間違ってはいないんですけどね。

少々分かりづらいかもしれませんがお付き合いください。

 

神は死んだ、というフレーズを皆さんご存知だと思います。

神がいないということは、人は意味があって生まれてきたわけではなく、

ただ生まれてきただけで無価値なわけです。

人生が無価値なら、もうテキトーに生きるしかないやん。

みたいな感じで流れるように生きる態度が弱さのニヒリズム

人生が無価値なら、自分でいくらでも価値つけ放題やん!ウェーイwwww

みたいな感じで一所懸命に生きる態度が強さのニヒリズムです。

このような強さのニヒリズムを以て、ニヒリズムを克服し、

自らをより高いところへ上り詰めようという力への意志に基づき、

自らの価値や道徳などを創造し、自己を形成していくという自己超克を繰り返し、

その極限となった存在。

それが超人です。

 

あー分かりづらいだろうなあ...もっと文章力があればなあ...

永劫回帰も入れるとこんがらがると思うので抜きました。

永劫回帰は、時間って無限にあるから今この時と完全に同じ状況が無数に存在するんじゃないかみたいな概念です。あんまりよくわかっていませんが。

何度も繰り返していいと思うような人生を過ごせって感じだと僕は解釈してます。

あとルサンチマンとかも飛ばしてました。

ルサンチマンは強者に対する弱者の憎悪とか嫉妬とかの心です。

 

とにかく、ニーチェの思想の根源にあるのは圧倒的な生の肯定。

奴隷のように生きるのではなく、自らの意思を持って自らを高めていけってことですね。

 

では、ニーチェの言葉をRewriteに当てはめていきましょうか。

力への意志→ちはやルートのちはや(ちはやって力とゴロ似てない?)、■

ルサンチマン→ルチアルートのルチアサンマン......

ニヒリズム→朱音ルートの朱音(弱さのニヒリズムから強さのニヒリズムに立ち直ったように見える)

自己超克→リライト能力

超人→Terraルートラストの瑚太朗

永劫回帰→Terraルート

 

まだなんかあるんでしょうけど私はわかりません。

上3つはちょっと無理やりかもしれませんが下3つは納得できると思う。

力への意志の説明がちょっと不十分だったかもしれない。

力への意志は動機であり、moonルートの■(いつかまた君と会いたい)は瑚太朗の力への意志ってわけです。

なのでTerraルートで篝火の導きが始まった時、あー永劫回帰だ...と僕はゾクゾクしました。

 

そろそろまとめます。

 

まとめ

最初は自然保護がテーマの話かと思ったけどそれはブラフでした。

むしろ、母なる大地を食い尽くしてまでも繁栄していけとまで言っているほどです。

重要なのは、力への意志を基に自らの価値などを創造し、自らを書き換えて(Rewriteして)いくこと。

篝ちゃんの言う良い記憶とは、まさにこういった力への意志に基づいて行動した記憶でしょう。

神の使いである篝ちゃんは、既存の古い価値などの象徴でもあり、瑚太朗に殺されるのは必然だった。

最後、瑚太朗は超人という神に変わる支配者となったことで、月の篝ちゃんに会いに行くことができた。

 

こんな感じでしょうか。

あともう少し。

いやここまで割といい感じに書けた気がするので蛇足になってしまうかもしれませんが...

あと、キーワードに「適応と共存」もあると思うんですよ。

ヒロインルートの瑚太朗もしっかりと力への意志を示していたのになぜ滅びを止められなかったか。

篝ちゃんの目的は人類の繁栄だった。

そのためには、ガーディアンとガイアで喧嘩してちゃあ駄目なわけですね。

ガーディアンとガイアに所属し適応し、共存させようとしていたTerraルートの瑚太朗だからこそ超人になれたってことでしょうか。

まあもちろんその力への意志が全然違うってのはあると思いますが...

いつかまた君と会いたいってことは宇宙に行きたいってことで、そりゃまあ繁栄するしかないですもんね。

なんでこんな事言ってるかと言うと、同作者の作品の「人類は衰退しました」がそんな感じの話だったから。

争いばかりしてる旧人類はオワオワリで、これからは多様性を認めることができる新人類の時代だ。みたいな話でしたからね。

Terraルートのラストも、ガーディアンもガイアもみんな仲良く復興みたいな感じでしたもんね。(違いましたっけ?)

やっぱ共存っすよ共存。

読んでない人は「人類は衰退しました」面白いから読もうな。

 

結論:力への意志を手にし、多様性を認めて共存しながら自らを高めていけ。

 

Rewrite+

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Rewrite Original SoundTrack

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人類は衰退しました1 (ガガガ文庫)

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