ギリギリ8月中に間に合った。
Summer Pockets(サマーポケッツ、サマポケ)のSwitch版をプレイしました。
ネタバレ極力なしで書きます。
かなり満足できる出来だったと思うので未プレイの人は是非プレイしてください。
全体を通しての感想
すごくよかった。(小並感)
ノスタルジーを感じるゲームだった。
折り紙のシーンとか懐かしすぎて涙が出た。
自分も幼稚園から小学校の低学年くらいまで紙飛行機や紙鉄砲作りまくってたし、そんな純粋な頃を思い出してなんで今の自分はこんな捻くれてしまったんだと悲しくなった。
プレイ時間は30時間ちょい。ストーリークリアが20数時間で残りは卓球と島モンのミニゲーム。
ミニゲームはファンディスク感があって楽しめました。
プレイ順は、しろは→紬→蒼→鴎。
どの順番でも問題ないと思いますが、蒼は紬の後がいいかも。細かいところですけれど。
テーマ(後述)としては満足なんですが、ストーリーとしては個人的にはもう少しひねりが欲しかったかもしれない。
一番最後のルートが短かくて少し説明不足感があったのと、ハッピーエンドになったかはご想像にお任せします感があったので。
説明不足感についてはビジュアルブックを見てある程度理解できましたが。
Summer Pocketsのテーマ
広義でいうと「夏休み」だと思うんですが、もうちょっと突っ込んでいくと「夏休みの過ごし方」「ポケットに入れた思い出」みたいな。
言語化するとそんな感じでしょうか。
むかしのこどもいまのこどもポケットのなかみはいつだってファンタジー
終わらない夏休みを否定するけど夏休み自体を否定するわけではない。
夏休みは終わりがあるから眩しい。
夏休みの思い出は囚われるものではなく、ふとした時に振り返るもの。
個別ルートでもひたすら夏休みとの付き合い方を描いている。
思い出を作ることの素晴らしさ、限られた時間だから楽しめる、一つの冒険が終わってもまた次の冒険がある、未来に目を向けることが大切、といったような感じで。
思い出をポケットに詰め込んで未来に向かって歩いて行こうというメッセージを感じました。
前作Rewriteとの比較
個人的に、今作SummerPocketsは前作Rewriteのアンチテーゼだと感じます。
前作のRewriteは、強い意志を持ちながらも、古い価値観を捨てて新しい価値観に適応していく。
といったような今までのkeyの作風からの脱却とも取れるような挑戦を感じましたが、
今作のSummerPocketsは、今までの作風を踏襲しつつ前に進んでいく。
といった今までの作風全肯定ととれるような内容だったと感じます。
前作のRewriteは色んな意味で異色作品でした。
泣きゲーではなくどちらかというと考察ゲーだし、哲学要素てんこ盛りだし。
僕はそういうのめちゃくちゃ好きですが、keyの作風とは全然違いますよね。
ストーリーの内容にもそれは表れています。
Rewriteでは子を救うために母が犠牲になる物語だったのに対し、SummerPocketsでは母を救うために子が犠牲になる物語でした。
SummerPocketsは『Kanon』『AIR』『CLANNAD』『リトルバスターズ』などのこれまでの作品のオマージュと感じるようなシーンが多かったし、これからもこの作風でやっていくという意思を感じました。
ちなみにこちら数ヶ月前に書いたRewriteの感想です。
改めて読むとこれ何が言いたいのか分かりづらいな..気が向いたら書き直します。
ちなみにこの項目はこちらのブログを少々参考にしました。
こちらのブログのブログ案内のページは必読です。
ニーチェ+ウィトゲンシュタインという思想。
ウィトゲンシュタインのいう語り得ぬものを、ニーチェのいう力への意志で再定義していくという思想。
わかりやすいし、かなり共感できる。
ちなみに、ウィトゲンシュタインは『素晴らしき日々』というゲーム、ニーチェは先程紹介した『Rewrite』というゲームである程度学べます。
やばい。エロゲって人生なのでは?
こちらそのうちのひとつ、素晴らしき日々というゲームの感想です。
その他言いたいこと
主題歌のアルカテイルの意味
北斗七星の一つのアルコル(alcor)という星がモチーフらしい。
alcorという名前の由来の一つに「かすかなもの」という意味があるらしく、alcor+er(人)でアルカになったとか。
ビジュアルブックに書かれていましたけど、そんなんわかんねーよ(笑)
触れられてなかったけど、ある夏の意味もありそう。
なんにせよアルカテイルは名曲。OPテーマとしてもEDテーマとしてもとてもいい。
好きなキャラ、ルート
好きなキャラ順は、
鴎、蒼、しろは、紬。
好きなルート順は、
鴎、紬、ALKA、蒼、しろは、Pockets。
鴎は外見も性格もどストライクで、ひと目見たときから惚れてました。
鴎ルートも予想できない展開が多くて一番楽しめました。
メイド服のCGとかも最高でした。
Pocketsルートは先述しましたがもう少しなにか欲しかったです。
絵本の最後の1ページとかも回収されてませんしね。
あと、僕は基本的にキャラクター名とか覚えられないのですが、サマポケのキャラたちはそれぞれ好きな食べ物があるのでそのおかげで覚えやすかったです。
チャーハンとスイカバーとかき氷とポリンキーとプリングルス食べたくなりました。
テーマについて思うこと
過去などにとらわれずに前に進んでいけとも捉えることができる今作のテーマ。
最近こういうの多い。辛い。
最近触れたものでこれに似たテーマの作品は、思い出せるだけでも『カリギュラ』『GRAVITY DAZE2』『俺たちに翼はない』『素晴らしき日々』『彼方のアストラ』『進撃の巨人』。
ちょっと考えただけでもこれだけある。もちろん全部好きな作品です。
自分がそういうことばかり考えてるからそういう作品に引き寄せられてるしそういう捉え方をしているのかもしれないけど。
荒れに荒れたドラクエ5の映画もこれでしょ。
荒れに荒れたのはテーマではなくて見せ方の問題だと思いますけど。
みんなもっと優しくしてよ!ひきこもりのワイを肯定してくれ!
SwitchでのADVプレイの快適さ
過去最高にプレイしやすかったです。
ロードも爆速。Rボタン長押しで簡単スキップ。選択肢間違えてもボタン一つで戻れる。
全部タッチでもプレイできるし。寝ながらプレイ最高でした。
おかげでいつもやってるプレイ中のメモとか全然してませんが。
卓球のミニゲームのイージーモードはSwitch版だけなのかな?作業ゲーになりましたが超絶やりやすかったです。
Switch版じゃなければRecord埋めはたぶん諦めてました。
ストーリークリア時で19%しか埋まってなかったし。
不満点は起動して連打してたらニューゲーム始めちゃうくらいですね。その後すぐにセーブデータロード画面にいけますが。
これからプレイするならSwitch版が圧倒的におすすめですね。
Switchでギャルゲどんどん出してほしい。
SummerPocketsキャラMBTI
このページガバガバでは?
羽依里と鴎がIなわけないと思うんやが。あとは概ね同意。
誰か修正しといて(丸投げ)。
SummerPockets面白かったです。ひと夏の思い出になりました。8月中5日くらいしか外に出てないけど。
次はオトメドメインか屋上の百合霊さんをプレイしようと思います。
SummerPocketsにも百合成分ありましたが、少し消化不良だったので。
ここしばらくはゲーム感想週1更新していましたが、少しきつくなってきたので月2更新とかになるかも。
Summer Pockets Original SoundTrack
- アーティスト: 鈴木このみ/ rionos /水谷瑠奈/ YURiKA
- 出版社/メーカー: SMM itaku (music)
- 発売日: 2018/09/26
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